武蔵野大学附属千代田高等学院

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「花まつり」「新入生歓迎会」

2017/4/8

4月8日(土)、「花まつり」と「新入生歓迎会」が行われました。

「花まつり」は、お釈迦様の誕生をお祝いする催しです。本校では、そのみ教えを聞いて命の尊さや感謝を学ぶこと、仏法行事における作法や振る舞いを理解して品性を身に付けることも目的として行われています。お釈迦様が花園でお生まれになったことに因み、大講堂の檀上は色とりどりの花で飾られました。

  

また、この「花まつり」で必ず行われるのが、花御堂(花で飾った小さなお堂)のお釈迦様の像に甘茶をかける「灌仏」です。これは、お釈迦様が生まれたとき、9匹の龍が現れて甘露の雨を降り注いだという話に基づいています。
法話では、本校宗教科主任の田中無量教諭がお話をいたしました。新年度のスタートに、命の大切さと、ご縁に感謝する心を学ぶ、貴重な経験となりました。(法話の内容につきましては、このページの後半をご覧ください)

  

「花まつり」の後には、「新入生歓迎会」が行われました。各クラブ・同好会の先輩たちが活動の内容を紹介しながら、心を込めて新入生を迎えました。また、随意科・土曜プログラムの紹介や、前年度生徒会及び今年度生徒会からの挨拶もありました。歓声や笑い声も上がり、とても楽しい時間を過ごすことができました。

  

  

(宗教科主任 田中無量教諭 法話要旨)

今日は、花まつりについてのお話をします。
先ほど、代表の先生方と生徒が、花御堂のお釈迦様の像に、甘茶をかけました。これは、お釈迦様がお生まれになった日の出来事と関係があります。今日は雨が降っていますね。お釈迦様がお生まれになった時は、9匹の龍が雨を降らしました。しかし、それは今日のような冷たい雨ではなく、甘い露、甘露の雨でした。これに因んで、花まつりではお釈迦様の像に甘茶をかけるのです。また、花御堂の前には白い象がありますが、これもお釈迦様の誕生と深い関わりがあります。お釈迦様のお母様、マーラー夫人は、白い象が自分のお腹の中に入る夢を見ました。その後生まれたのが、お釈迦様なのです。

さて、お釈迦さまはお生まれになってすぐ、7歩歩んで天と地を指さし、「天上天下唯我独尊」と仰いました。恐らく皆さんの中で、「生まれたばかりの子が、歩けるはずもしゃべれるはずもない」と思う人もいるでしょう。甘露の雨の話と白い象の話も同様かと思います。しかし、ここで大切なのは、これらの話が実際に起きた出来事かどうかではありません。こうした伝説をもとにして、どのようなことを考えられるかが重要なのです。

私は片方の目が近視で、もう片方の目が遠視です。それぞれの目で、ものの見え方が違います。この「見え方が違う」というのが、お釈迦様の「天上天下唯我独尊」という言葉と関連して、今回私が気づき、考えたことです。
私たちが見ているものは、それぞれ人によって違います。一つのものに対しての、色々な見方や見え方もあります。また、自分自身は何かを見ていますが、自分自身を見ることはできないということもあります。もし見えたとしても、それは鏡やガラスなどに移った姿であり、「何かを通じて見える」ということです。私たちは、さもいろいろ見ているような気分でいますが、見え方はそれぞれ違いますし、自分自身の姿は見えていないのです。

「天上天下唯我独尊」とは、「皆さん一人ひとりが尊い」という意味です。「自分が一番」という意味ではありません。自分の価値観は尊重されるべきものですが、それだけが正しいというわけではありません。皆さんの持つ、それぞれのものの見方や価値観が尊重されるべきなのです。それぞれの命が尊く、互いに認め合っていく。これが、「天上天下唯我独尊」です。自分の絶対化ではなく、互いを尊重し合えるようにしましょう。

お釈迦様がお生まれにならなければ、親鸞聖人が浄土真宗を開くことはありませんでした。また、島地黙雷師が本校を創設することもありませんでした。そうすると、皆さんが今ここに集まることもありませんでした。今日はこの命のご縁に感謝し、「叡知・温情・真実・健康・謙虚」の「学園のこころ」を大切にした一日を送ってください。

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